
↑大喪の礼(平成元年2月24日)
今日1月7日は昭和天皇の祥月命日です。
アネモネさんのブログ「東アジア黙示録」の「先帝陛下の至福の一日…神島行幸と南方熊楠」よりの引用
そんな今こそ、先帝陛下を“昭和最大のエコロジスト”として謹んで顕彰したい。
誤解を恐れずに言えば、神道こそ究極のエコロジーの原初形態である。深い森とセットになった信仰だ。その最高位の司祭が天皇である。これこそ世界に誇れる我が国の伝統だ。
最後に簡潔に持論を述べたい。
安倍首相が6日、明治神宮を参拝して御皇室の弥栄を祈願した。この明治神宮は明治崩御のあと官民一体の市民運動の末、大正9年にご創建されたものだ。
同じように、いつの日か、昭和神宮をご創建したい。 国民の総意として先帝陛下に何か献上したい。
その「何か」の答えがあるとすれば、それは誰もが参拝できる新しい神宮ではないだろうか。
何年先でも良い。「真の日本」を取り戻した時、その象徴として国民が築き上げるのだ。
この考えには私も賛同いたします。
参考HP:大日本愛国党青年隊のHP「昭和神宮御創建運動」
さて、昭和天皇が「究極のエコロジスト」と言うのは日本書紀のスサノオノミコトの逸話を思い出します。
一書(あるふみ)に曰(い)はく、・・・。是の時に、素戔鳴命(すさのをのみこと)、其の子(みこ)五十猛命(いたけるのみこと)を帥(ひき)ゐて、新羅国(しらきのくに)に降到(あまくだ)りまして、曽尸茂梨(そしもり)の処に居(ま)します。・・・。初め五十猛神、天降ります時に、多(さは)に樹種(こだね)を将(も)ちて下る。然れども韓地(からくに)に殖(う)ゑずして、尽くに持ち帰る。遂に筑紫より始めて、凡て大八洲国(おほやしまのくに)の内に、播殖(まきおほ)して青山に成さずといふこと莫し。所以(このゆゑ)に、五十猛命を称(なづ)けて、有功(いさをし)の神とす。即ち紀伊国(きのくに)に所坐(ましま)す大神(おほかみ)是なり。
一書(あるふみ)に曰(い)はく、素戔鳴命(すさのをのみこと)の曰(のたま)はく、「韓郷(からくに)の嶋には、是(これ)金銀(こがねしろがね)有り。若使(たとひ)吾が児の所御(しら)す国に、浮宝(うきたから)有らずは、未だ佳からじ」とのたまひて、乃ち鬚髯(ひげ)を抜きて散(あか)つ。即ち杉(すぎのき)に成る。又胸の毛を抜き散つ。是、檜(ひのき)に成る。尻(かくれ)の毛は、是・まき)に成る。眉の毛は是櫲樟(くす)に成る。已にして其の用ゐるべきものを定む。乃ち称(ことあげ)して曰はく、「杉及び櫲樟、此の両(ふたつ)の樹(き)は、以て浮宝とすべし。檜は以て瑞宮(みつのみや)を為(つく)る材(き)にすべし。罎楼覆童恩ォ(うつしき)蒼生(あをひとくさ)の奥津棄戸(おきつすたへ)に将(も)ち臥さむ具(そなへ)にすべし。夫(そ)の噉(くら)ふべき八十木種(やそこだね)、皆能く播(ほどこ)し生(う)う」とのたまふ。時に、素戔鳴命の子(みこ)を、名づけて五十猛命(いたけるのみこと)と曰(まう)す。妹(いろも)大屋津姫命(おほやつひめのみこと)。次に柧津姫命(つまつひめのみこと)。凡(すべ)て此の三(みはしら)の神、亦能く木種を分布(まきほどこ)す。云々
(日本書紀 巻1 神代 上 第8段 一書第4・5)
また、日下公人さんの著書にあった逸話も思い出します。
「当時の農林大臣は昭和天皇への内奏の際、国家の植林計画(針葉樹の植林)を説明した。その際、陛下から『広葉樹の植林はどうなっているのか?』とお尋ねになったそうだ。大臣は針葉樹の需要や山林管理者の経営的な問題解決、それによる国土の森林保全を力説したが、陛下からは『あ〜そうかい』とそっけない返事しかなかった・・・。」
やはり、この針葉樹(スギ)の花粉のせいで都会に住む多くの人は今、花粉症で悩まされていることを考えると、エコロジストとしての昭和天皇の先見の明があったと思います。

↑昭和神宮御創健運動に賛成の方は是非クリックを!
最後に昭和天皇の貴重な動画を!
関連エピソードをウィキペディア(Wikipedia)「昭和天皇」より
「アメリカのフォード大統領も訪日の際、昭和天皇に謁見したが、そのカリスマに終始手を震わせたと帰国後に告白している。」
「NHK朝の連続テレビ小説を見るのが日課だったらしいが、1975年に行われた記者会見で『テレビはどのような物をご覧になるか』という質問に対し、『テレビは色々見ますが、放送局の競争が厳しいですから今はお答えできません』と返した。記者達はこの答えに大爆笑した。」
■謹賀新年■
『黙示録』ご紹介下さいましてありがとうございます。「昭和神宮」プロジェクトの秘策については『憂国のシャングリラ』で、詳しく(?)取り上げました。こちらの方が相応しいと思えるので該当エントリをTBさせて頂きました。
□貴重な映像がユーチューブにあったのですね。昭和は遠くなりにけり…ですが、残された映像で懐かしむのもまた良いですね。