2006年10月26日

法人税とキャッシュフロー経営

会社を経営すると、資金管理が重要です。
決算書と資金は連動していないため、経営者がこのことを理解することが重要なのです。

多くの中小企業経営者は「優秀な営業マン」であったり、「優秀な技術マン」だったりするため、決算書でもP/L(損益計算書)は読めるのですがB/S(貸借対照表)は読めないのです。

また、顧問である税理士・会計士も企業会計原則は知っていても、実際の企業経営をしていた人というのは少ないのです。

この二人が(会計を知らない経営者と実務を知らない税理士)中小企業の経営を左右しているのです。
そのため中小企業の多くは資金繰りが悪くなっているのです。

次に簡単なモデルケースで説明します。

工場を経営している会社があるとします。(モデルを簡単にするため販売管理費はゼロとします)
2500万円の原材料費と2500万円の工場労働者の人件費で1億円の製品を作ったとします。
仮にひとつも売れずに決算を迎えた場合、この会社は赤字でしょうかω

普通の感覚であれば2500万円の仕入れと2500万円の人件費で5000万円の赤字ですよね。
でも会計上(および税務上は)プラスマイナスゼロなのです。
なぜならば、原材料費も労務費(工場労働者の人件費)も会計上は売上原価となり、製品に含まれます。また、売れ残りの製品は在庫となり資産となるため、会計上は損をしていません。売れれば利益となるからです。
でも実際には5000万円の現金は消えてなくなっているのです。

次のケースは半分売れた場合です。
5000万円の在庫と5000万円の売り上げとなります。
5000万円の出費で5000万円の売り上げがありますから、現金ではプラスマイナスゼロとなりますが、会計上(および税務上)は2500万円の黒字となります。
そうなるとその利益に対して税金がかかります。

現在の実質税率は40%ですから、決算後申告時1000万円納税しなければなりません。
でも現金はプラスマイナスゼロのため納税の為に借金をして支払うことになるのです。

もっと言えば、予定納税制度があるため更に1,000万円の出費となり、合計2000万円借金をして支払うことになるのです。

法人税の論議をする場合はこの実態を政治家ならびに官僚には理解してもらいたいものです。

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posted by @隼人正 at 15:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 税制 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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