2006年09月03日

憲法改正論議

自民党総裁選に安倍晋三さんが正式に立候補を表明、同時に政権公約を発表し、「日本にふさわしい憲法の制定」や「教育の抜本的改革」、「誰もが再チャレンジできる社会の実現」などを掲げ、「新しい国づくり」を目指す姿勢をアピールした。

憲法改正については賛否が分かれることでしょう。私の立場はもちろん「改憲」です。憲法は時の情勢などで柔軟に変更できるようにするべきものと思います。

明治政府により「大日本帝国憲法」が制定されましたが、これは幕末に締結された「不平等条約」を是正するための目的があったのです。(欧米に対し法治国家であることを明確にする。)
当初の目的が達成され、旧憲法下で政党政治・民主政治が成熟するにつれて、憲法の欠陥箇所が出てきて軍部の暴走を政治がとめることができませんでした。

一方でGHQ占領下に「日本国憲法」が制定されましたが、日本を再び大国(軍事的にも・経済的にも)にさせないことを目的としています。しかし(欧米にとっては)図らずも日本が経済大国となってしまったわけです。(また、端から見れば自衛隊の装備・規模は軍事大国といえるのではないのでしょうか?)にもかかわらず、国際情勢の中では「憲法による制約」を盾に「貢献」しないとの批判があがるわけです。また、前文にある「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」の諸国民が平和を愛していない状況が現実に起こっているため不備を感じるわけです。(例えば、テポドン、拉致、竹島の武力による占領、尖閣問題、北方領土問題)
そこで「9条の改正」が一番の焦点となるわけです。
これまで日本は60年以上国権の発動たる戦争は行っていません。これは、「憲法に9条」が明記されていたからではなく、議院内閣政治がきちんと機能していたからと思うのです。

民主党の枝野さんは憲法は「憲法が公権力行使のルールと限界を定めたものである」と定義していますが、私は渡部昇一さんが言うところの「国の体質=国体」の考え方に賛成です。つまり憲法を英語にすると「constitution(体質)」であり、国の体質(国体)が憲法であるという考え方です。

これをふまえると、グローバル化の波の中でいろいろなものがボーダレスになる中で、「日本の特殊性(天皇制と宗教観)」というのも世界各国に正確に理解してもらわなければいけないと思います。

日本は神話時代から125代にわたり王朝が交代することなく現在まで歴史の積み重ねがあります。我々日本人のDNAに受け継がれていると思うので、このことをきちんと前文に盛り込むべきではないかと思うのです。
この歴史の積み重ねがあるから「理屈」ではなく「伝統」として我々国民は「天皇制」を受け入れているのだということを。

また、舛添要一さんはあるテレビで「日本は元旦に初詣に行き、お盆にはお墓参りし、クリスマスを祝い、自宅には仏壇と神棚がある」無宗教の国民みたいなことを言っていましたが、渡部昇一さんはこのことを無宗教ではなく「本地垂迹説」で説明されています。この「本地垂迹説」こそが、我々祖先(聖徳太子からの流れ)から受け継いでいる宗教観ということです。
たんに、「政教分離」を唱えるだけではなく、この「本地垂迹説」の考え方も前文に盛り込むべきでしょう。
日本は無宗教国家ではなく、神道・仏教を中心とした宗教国家であり、「本地垂迹説」の考え方で古来、習合してきた歴史があるということを明示するのです。
したがって「靖国神社」は宗旨・宗派・宗教のことなる戦友が一ヶ所に集まることができるわけです。

この宗教観は中東紛争の解決の手立てになるのではないかと思うのです。

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↑ブログが面白ければ是非クリックを!本地垂迹(ほんちすいじゃく)とは、仏教が興隆した時代に表れた神仏習合思想の一つで、日本の八百万の神々は、実は様々な仏(天部なども含む)が化身として日本の地に現れた権現(ごんげん)であるとする考えである。

これを発展的に考えれば、キリストもアラーも日本人にとっては「権現」とも言える。
posted by @隼人正 at 17:25| Comment(7) | TrackBack(7) | 憲法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TBより拝見しました。

ただ、実際に戦争を行っていなかったか。国権を発動せずに戦争に参加する(朝鮮戦争に始まり、クウェート、イラクでの後方支援)事実がある訳です。これが戦争参加ではないという道を作り続けた訳で、スイスなどとは根本的に異なります。

靖国は神社自らが政治的に自らの立場を利用している。そうでなければ参拝者あるいは寄進が滞ると思っているからかもしれません。実際小泉さんの参拝で倍増した訳ですし。(それが違憲とされた理由でもある。特定宗教の支援になるとして)だから無宗教的と考えるのには少々問題がある。

ある意味「救う会」が政治的発言を不規則に行うのと同じ。結果(としておくが)統一教会や暴力団が絡んでくる。

そういう意図する問題をさけて単純化するのは問題があるなぁと感じました。

乱筆失礼。
Posted by wolfy at 2006年09月03日 21:04
wolfyさんコメントありがとうございます。
Posted by @隼人正 at 2006年09月03日 21:50
こんにちは
いかなる選択をするにせよ 戦争のリアリティを認識するのが 今生きる我々に不可欠だと思いませんか。
こういうサイトも 見ていただきたい
 http://www.geocities.jp/sbjfg395/
ぜひ ご感想をお聞かせください。
では。
Posted by 新党を欲する人 at 2006年09月03日 23:17
ユダヤ教徒とシーア派イスラム教徒を友に持つ私から見ると,本地垂迹が中東紛争解決の糸口になるとは思えません。互いに同じ「唯一絶対の人格神」を信じていることは彼らは十分理解しているのです。同じ神だとわかった上で信仰のあり方をめぐって長い間対立しているわけで,「一神教」の厳格さ,不自由さは我々の想像をはるかに超えています。難儀なことです。
Posted by リスク親父 at 2006年09月05日 13:38
リスク親父さんコメントありがとうございました。
本地垂迹説と中東を絡ませたのは確かに強引でしたね。
Posted by @隼人正 at 2006年09月05日 22:40
おまえ 人のブログにトラックバックしておいて コメントには無視か

都合のいい野郎だな
Posted by 新党を欲する人 at 2006年09月05日 23:34
新党を欲する人さん
無視していたのではなくて、自分の意見を整理してからコメントしようとしていたところですよ。
教えていただいたHPは拝見させてもらっています。(じっくりとは見れていません)
あんまり、軽率な感想は描けないですからね。
Posted by @隼人正 at 2006年09月05日 23:59
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