2006年11月25日

憂国忌 三島由紀夫の檄文をあらためて読む

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「檄文」  盾の会:三島由紀夫・森田必勝

われわれ楯の会は、自衛隊によつて育てられ、いわば自衛隊はわれわれの父でもあり、兄でもある。その恩義に報いるに、このやうな忘恩的行為に出たのは何故であるか。かへりみれば、私は四年、学生は三年、隊内で準自衛官としての待遇を受け、一片の打算もない教育を受け又われわれも心から自衛隊を愛し、もはや隊の柵外の日本にはない「真の日本」をここに夢み、ここでこそ終戦後つひに知らなかった男の涙を知つた。

ここで流した我々の汗は純一であり、憂国の精神を相共にする同士として共に富士の原野を馳駆した。

このことには一点の疑ひもない。われわれにとつて自衛隊は故郷であり、生ぬるい現代日本で凛烈の気を呼吸できる唯一の場所であつた。教官、助教諸氏から受けた愛情は測り知れない。しかもなほ、敢てこの挙に出たのは何故であるか。たとえ強弁と云はれようとも、自衛隊を愛するが故であると私は断言する。

われわれは戦後の日本が経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失ひ、本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのをみた。政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力慾、偽善にのみ捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、歯噛みをしながら見てゐなければならなかつた。われわれは今や自衛隊にのみ、真の日本、真の日本人、真の武士の魂が残されてゐるのを見た。しかも法理論的には、自衛隊は違憲であることは明白であり、国の根本問題である防衛が、御都合主義の法的解釈によつてごまかされ、軍の名前を用ひない軍として、日本人の魂の腐敗、道義の頽廃の根本原因をなして来てゐるのを見た。もつとも名誉を重んずべき軍が、もつとも悪質な欺瞞の下に放置されて来たのである。自衛隊は敗戦後の国家の不名誉な十字架を負ひつづけて来た。自衛隊は國軍たりえず、建軍の本義を与へられず、警察の物理的に巨大なものとしての地位しか与へられず、その忠誠の対象も明確にされなかつた。われわれは戦後のあまりに永い日本の眠りに憤つた。自衛隊が目ざめる時こそ、日本が目ざめる時だと信じた。自衛隊が自ら目ざめることはなしに、この眠れる日本が目ざめることはないのを信じた。憲法改正によって、自衛隊が建軍の本義に立ち、真の国軍となる日のために、国民として微力の限りを尽くすこと以上に大いなる責務はない、と信じた。

四年前、私はひとり志を抱いて自衛隊に入り、その翌年には楯の会を結成した。楯の会の根本理念は、ひとへに自衛隊が目ざめる時、自衛隊を国軍、名誉ある国軍とするために、命を捨てようといふ決心にあった。憲法改正が、もはや議会制度下ではむずかしければ、治安出動こそその唯一の好機であり、われわれは治安出動の前衛となつて命を捨て、国軍の礎石たらんとした。国体を守るのは軍隊であり、政体を守るのは警察である。政体を警察力を以て守りきれない段階に来て、はじめて軍隊の出動によつて国体が明らかになり、軍は建軍の本義を回復するであらう。日本の軍隊の建軍の本義とは「天皇を中心とする日本の歴史.伝統.文化を守る」ことにしか存在しないのである。国のねぢ曲がつた大本を正すといふ使命のため、われわれは少数乍ら訓練を受け、挺身しようとしてゐたのである。

しかるに昨昭和四十四年十月二十一日に何が起こつたか。総理訪米前の大詰といふべきこのデモは圧倒的な警察力の下に不発に終つた。その状況を新宿で見て、私は「これで憲法は変わらない」と痛恨した。その日に何が起こつたか。政府は極左勢力の限界を見極め、戒厳令にも等しい警察の規制に対する一般民衆の反応を見極め、敢て「憲法改正」といふ火中の栗を拾はずとも、事態を収拾しうる自信を得たのである。治安出動は不要になつた。政府は政体維持のためには、何ら憲法と抵触しない警察力だけで乗り切る自信を得、国の根本問題に対して頬つかぶりをつづける自信を得た。これで、左翼勢力には憲法護持の飴玉をしゃぶらせつづけ名を捨てて実をとる方策を固め、自ら護憲を標榜することの利点を得たのである。名を捨てて、実を取る!政治家にとつてはそれでよからう。しかし自衛隊にとつては、致命傷であることに、政治家は気づかない筈はない。そこでふたたび、前にもまさる偽善と隠蔽、うれしがらせとごまかしがはじまった。

銘記せよ!実はこの昭和四十四年十月二十一日といふ日は、自衛隊にとって悲劇の日であつた。創立以来二十年に亙つて、憲法改正を待ちこがれてきた自衛隊にとつて、決定的にその希望が裏切られ、憲法改正は政治的プログラムから除外され、相共に議会主義政党を主張する自民党と共産党が、非議会主義的方法の可能性を晴れ晴れと払拭した日だつた。論理的に正に、その日を境にして、それまで憲法の私生児であつた自衛隊は、「護憲の軍隊」として認知されたのである。これ以上のパラドックスがあらうか。

われわれはこの日以後の自衛隊に一刻一刻注視した。われわれが夢みてゐたやうに、もし自衛隊に武士の魂が残ってゐるならば、どうしてこの事態を黙視しえよう。自らを否定するものを守るとは、なんたる論理的矛盾であらう。男であれば、男の矜りがどうしてこれを容認しえよう。我慢に我慢を重ねても、守るべき最後の一線をこえれば、決然起ち上がるのが男であり武士である。われわれはひたすら耳をすました。しかし自衛隊のどこからも、「自らを否定する憲法を守れ」といふ屈辱的命令に対する、男子の声はきこえては来なかつた。かくなる上は、自らの力を自覚して、国の論理の歪みを正すほかに道はないことがわかってゐるのに、自衛隊は声を奪はれたカナリアのやうに黙つたままだつた。

われわれは悲しみ、怒り、つひには憤激した。諸官は任務を与へられなければ何もできぬといふ。しかし諸官に与へられる任務は、悲しいかな、最終的には日本から来ないのだ。シヴィリアン.コントロールは民主的軍隊の本姿である、といふ。しかし英米のシヴィリアン.コントロールは、軍政に関する財政上のコントロールである。日本のやうに人事権まで奪はれて去勢され、変節常なき政治家に操られ、党利党略に利用されることではない。

この上、政治家のうれしがらせにのり、より深い自己欺瞞と自己冒涜の道を歩まうとする自衛隊は魂が腐つたのか。武士の魂はどこへ行つたのだ。魂の死んだ巨大な武器庫になって、どこへ行かうとするのか。繊維交渉に当たつては自民党を売国奴呼ばはりした繊維業者もあつたのに、国家百年の大計にかかはる核停条約は、あたかもかつての五.五.三の不平等条約の再現であることが明らかであるにもかかはらず、抗議して腹を切るジェネラル一人、自衛隊からは出なかつた。

沖縄返還とは何か?本土の防衛責任とは何か?アメリカは真の日本の自主的軍隊が日本の国土を守ることを喜ばないのは自明である。あと二年のうちに自主性を回復せねば、左派のいふ如く、自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終るであらう。

われわれは四年待つた。最後の一年は熱烈に待つた。もう待てぬ。自ら冒涜する者を待つわけには行かぬ。しかしあと三十分、最後の三十分待たう。共に起つて義のために共に死ぬのだ。日本を日本の真姿に戻して、そこで死ぬのだ。生命尊重のみで、魂は死んでもよいのか。生命以上の価値なくして何の軍隊だ。今こそわれわれは生命尊重以上の価値の所在を諸君の目に見せてやる。それは自由でも民主主義でもない。日本だ。われわれの愛する歴史と伝統の国、日本だ。これを骨抜きにしてしまつた憲法に体をぶつけて死ぬ奴はゐないのか。もしゐれば、今からでも共に起ち、共に死なう。われわれは至純の魂を持つ諸君が、一個の男子、真の武士として蘇へることを熱望するあまり、この挙に出たのである。

於 東京市ヶ谷台自衛隊総監部 昭和四十五年十一月二十五日自刃

益荒男が手挟む太刀の鞘鳴りに幾年耐えて今日の初霜

散るを厭う世にも人にも先駆けて散るこそ花と吹く小夜嵐

                         
三島由紀夫

今日にかけてかねて誓ひし我が胸の思ひを知るは野分けのみかは

                          
森田必勝


参考ブログ
EXIT2006:新宿騒乱と三島由紀夫
壮絶な自決から36年…憂国の烈士・森田必勝を讃える 東アジア黙示録

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posted by @隼人正 at 18:41| Comment(3) | TrackBack(0) | 資料室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日教組に「不当な支配」をされている民主党

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教職員組合 政府の思惑 教基法「不当な支配」で攻防

 参院教育基本法特別委員会は24日、一般質疑に移った。教職員組合を支持組織に持つ民主、社民の野党側と伊吹文明文部科学相は、焦点の一つである教育基本法改正案16条の「不当な支配」の主体をめぐり、厳しいやりとりを交わした。背景には、この文言を運動に利用してきた教職員組合の事情と、改正によって法に基づく教育行政を目指す政府との思惑の違いがある。
 
 「不当な支配の主体には、行政府や政治権力も含まれるのか」
 
 民主党の福山哲郎氏はこの日、繰り返しこうただした。民主党は22日の総括質疑でも、所属議員が同様の質問を執拗(しつよう)に展開した。 
 現行の教育基本法10条には、「教育は、不当な支配に服することなく」との規定がある。教職員組合などはこの「不当な支配」を根拠に、教育委員会の指導を拒否したり、国旗国歌反対運動に利用したりしてきた。国旗掲揚時の起立や国歌斉唱を求める東京都教委通達を「不当な支配」と認めた9月の東京地裁判決のような例もある。 
 しかし、改正案16条では、新たに「(教育は)この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきもの」との文言が加えられた。政府は、これにより「法に基づいて行われる教育委員会の命令や指導は『不当な支配』ではない」(田中壮一郎文科省生涯学習政策局長)ことが担保されたとしている。 
 また、伊吹氏は「不当な支配」の定義について、「特定のイズム(主義)や考えを持ち、国会で決められた意思とは違うことを画策することだ」と指摘。政党や宗教団体、特定の思想的背景を持つ組織が教育に介入することを防ぐための規定だと説明する。これは暗に、教職員組合による教育現場の「不当な支配」は許されないことを述べたものだ。

 伊吹文科相は24日、社民党の近藤正道氏の質問に対し、「何が不当か、何が介入にあたるのかは見解の相違だ。(見解の相違があれば最終的に)司法の判断を仰ぐことになるが、司法も法律をもとに判断するだろう」と指摘した。基本法改正が実現すれば、9月の東京地裁のような判断は、下されにくくなるとの見方を示したといえそうだ。(佐々木美恵)
(産経新聞 11/25 朝刊)


記事にある22日に質問した民主党所属議員とは佐藤泰介(元愛知県教組委員長)のこと。

このときのやり取りを産経の阿比留記者のブログより抜粋
一方、その日教組の佐藤氏の方は、教育基本法改正案16条にある「不当な支配」について盛んに問いただしていました。現行法では10条にあるこの文言を使って、国旗・国歌の強制は「不当な支配」だと抵抗を続けてきた人たちですからね。

 これに対し、伊吹文部科学相は「教育行政上の要請は不当な介入ではない」と明言していました。佐藤氏はさらに「『不当な支配』はだれがどんな支配をすることか」と追及したのですが、このやりとりがなかなか興味深かったのです。

 伊吹氏はまず、「国民全体の意思とは違う意思で特定の団体による教育が行われることだ」と答えたのですが、佐藤氏は当然、納得しません。それで、「特定の団体とはどんな団体か」と重ねて聞いたのですが、このときの伊吹氏の表情が何とも言えないものでした。

 いつもは立て板に水の答弁を誇るこの人が「…」としばらく詰まり、苦しそうに「たとえばオウム真理教」と述べたのです。喉元まで他の言葉が出かかっていたように見えました。

民主党・日教組議員が見事に顔をそろえました-国を憂い、われとわが身を甘やかすの記:イザ!


伊吹大臣「…」の間の連想ゲーム
日教組(本音はこれだけど、これを言うと国会が紛糾しちゃうなー)

創価学会(やべ、公明党と連立しているからこの本音も言えねーや)

オウム真理教(日教組も創価学会もカルトだからわかる人にはわかるかなー)




記事の24日のやり取りを佐々木美恵記者のブログより
宗教団体による「不当な支配」とは

 22日に続き、参院教育基本法特別委員会で、民主党議員がまっさきに取り上げたのはやはり「不当な支配」でした。
 国や教育行政が「不当な支配」を行うおそれが多分にあるので、ひきつづき教育現場への介入をさせないようにしたい−という言質をとりたいようでした。
 きょうの質疑で注目したのは、伊吹文明文部科学相が「特定のイズム」で国民の意思とはちがう運営をしかねない主体の例としてあげたものに、政党や特定の政治思想のほかに「宗教団体」をあげたことです。いったい何を想定してお話になったのでしょうか。ちなみに伊吹文科相は以前、オウム真理教を「極端な」例としてあげたことがあります。きょうのところは宗教団体にに限らず、「予見をもって想定はしていない」とおっしゃっていましたが…。

宗教団体による「不当な支配」とは-夜討ち朝寝坊日記:イザ!





極端な例=オウム真理教
極端じゃない例=創価学会





再度阿比留記者のブログより
 昨日、ようやく参院の特別委員会で教育基本法の審議が始まりました。私が注目していたのは、民主党は参院に5人いる日教組出身議員のうち、だれを委員に立ててくるかでしたが、名簿を見て思わず笑ってしまいました。
 というのは、御大、輿石東参院議員会長(元山梨県教組委員長)を除く4人全員が委員に選ばれていたからです。民主党の委員は12人ですから、3分の1に当たります。これは露骨ですね。少なくとも参院民主党は、日教組の代弁者であることを隠そうともしていません。
 念のために名前を挙げると、まず、理事に佐藤泰介氏(元愛知県教組委員長)が入っています。あとは、神本美恵子氏(元福岡県教組女性部長)、那谷屋正義氏(元横浜市教組書記長)、水岡俊一氏(元兵庫県教組書記次長)です。いやあ、壮観ですね。

民主党・日教組議員が見事に顔をそろえました-国を憂い、われとわが身を甘やかすの記:イザ!


民主党は参院でも教育基本法の対案を出していたはずなんですが、まさに日教組に不当に支配されていますねー。

まあ、民主党の言い分としては教育問題は教育のプロに任せると言ったところでしょうが。
でも、教育のプロとしては疑わしい人選でもあるのですね。

今後委員会発言で注目なのは神本美恵子でしょう。

地元福岡で「いじめ自殺問題」が発生していても知らんぷりを決め込んで自殺翌日の日教組の会合で政治活動をしていたそうです。

訳わからん このシャバは |神本美恵子と言う失格者で民主党のバカ女 にて詳しく書かれています。
また、
なめ猫♪|参院自民党が民主党内の日教組系議員の顔写真を配布--政治闘争より学校で勝負しろ
にも詳しく書かれてあります。

もし、いじめ問題で政府・与党を追及したら翌日は電凸の嵐でしょうね。


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posted by @隼人正 at 15:08| Comment(2) | TrackBack(2) | 教育制度 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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